海の生物メモ >ウミウシ 科一覧
私がダイビングを本格的に始めた1998年頃からでしょうか水中カメラ(もう死語ですね)が手軽に使えるようになって「潜るんです」とか画素数100万のコンパクトデジタルカメラが防水ハウジング付きで手軽に海に持って入れるようになりました。
出だしから話が逸れますが当時はカメラを持つ=ベテランのイメージがあって『経験本数100本ないとカメラは早い』なんてことも言われて「100本なんて大変だなあ」と思ったものです。
それが今や体験ダイビングからカメラを持ってくる方やスマホを防水パッケージに入れてダイビングするというのですから時代は変わるものです(これを書いたのが2015年ですがこの先も予想もしない出来事が起きるのでしょう)。
話をウミウシに戻すと、当時のダイビングシーンはデジカメの登場と相まってウミウシがブームでした。それまではウミウシは一期一会なためかダイビングでも日陰者というかマニアックな存在だったそうですが、それが「カメラで撮って記録に残す」⇒「ネットに載せる」⇒「とてもきれい」⇒「ウミウシを見たい」につながり、次に潜ると今まで見たことがないウミウシがいて、また人気が出るという感じに変わっていました。
また春の関東では魚も減って見せるネタに困っていたダイビングショップやガイドさんにとっても夏までの季節を埋めてくれるウミウシは重宝な存在でした。私見ですが女性ダイバーはウミウシアイ(愛)があり、ガンガン泳いで探さなくてもオトコどもには到底、見つけられない小さなしかもすこぶる綺麗なウミウシを見つけちゃうのでツボにはまる人が多かったのではと思います。
かくいう私もミーハーなのでウミウシに魅せられて、人気の火付け役ともなった「海洋生物ガイドブック」にTBSブリタニカのウミウシガイドブック、デベリウスさんの黒本から「相模湾産後鰓類」まで買い求めていました。
そんなことであちこちのサイトや今は休止中のSeaSlug Forumを探って調べてこんなのいるといいなあと坂田でも探した日々だったのですがあまり種類は多くないというのが正直な感想です。
最近は眼も悪くなり勘も鈍くてウミウシが見つけられないことや素人にはよく理解できない分類の変化にも戸惑いを感じてウミウシへの熱意なくなってしまいましたが、それでも他所では珍しいウミウシもいますので見つけると単純に嬉しいです。
なお標準和名に従っているつもりですが気付いたら直していきます。